WORKS
鮨まつうら
2022.9 DINING
福岡の名だたる各鮨店にて21年間修行された店主が、40歳になるのを期に独立開業。
ファサードがビルのガラスサッシにて前面道路に面している為、内側に間仕切を設けて通路を取り、二重エントランスの様にすることによって外部からの視線を遮ると共に、客席までの導線を長く取ることによって、お客様に店内に入る期待感を持っていただく様な計画としました。
席数はカウンターの6席(最大7席)のみ。後々テーブル席も設けられる様、カウンター席後方は若干ゆとりを持たせております。
天井は敢えてスケルトンのコンクリートスラブ現しとし、それに合わせて全体的なバランスを考慮して、壁は淡い灰色味がかった尾張木節粘土金鏝仕上、床はコンクリート調タイル貼としました。但し、壁仕上はワラスサ撫切り仕上げとすることによってその素材感を出し、更に間接照明により陰影を際立たせて落ち着いた雰囲気を持たせました。
カウンター席上部のみ杉板貼りの天井を設け、天井高を落とすことによって空間に特別感を持たせ、イチョウの無垢板カウンター天板と合わせて天井壁とのコントラストの美しさを表現しました。
福岡県福岡市中央区警固2-15-3CANNERY警固本通り1F
Photo:Kenta Kawasaki/PHOTO Gauche