WORKS

(仮称)藤崎おおぞらハウス

2021.8

KTCおおぞら高等学院を運営する学校法人KTC学園の、外国人ボランティアスタッフの為の滞在施設。
RC造3階建の一般住宅を、1階:事務室・管理人室、2階:LDK・男性用ベッドルーム3室、3階:女性用ベッドルーム2室・洗面室・シャワールームへとリノベーション。(1,2階水回りは既存改修)
ベッドルームは各室2段ベッドを造作し、最大10人宿泊可能としました。
フロア毎にデザインを変え、2階は男性スタッフメインの空間であることから、天井をスケルトンにし躯体コンクリート現しの上、床壁に木材を使用、少し重厚感のある落ち着いた雰囲気を出す計画としました。
3階は女性スタッフ専用フロアとし、淡い色彩によって清潔感のある空間となる様計画、また、1階バスルームは、天井壁解体後のスケルトン具合が気に入り、施工中、クライアントにこのままでいきませんかと嘆願し採用、下地モルタルに防水クリア塗装のみ施し、粗々しさをそのまま残してまるで洞窟に居る様な気分でゆっくり入浴していただけるかと思っております。
2階ダイニングテーブルは今計画用に設計製作。以前、屋久島おおぞら高等学校第二本校(学校法人KTC学園運営)のデザインも手掛けさせていただきましたが、今回もそれを念頭に、テーブルから木々が植わっているイメージでデザインしました。季節の花木をいけて食事を楽しんでいただきたい、不用の際は蓋をして広く、作業用テーブルとして使うことも可能です。
このコロナ禍のご時世(2021年現在)で、すでに入国済みの方の受け入れしかまだ出来ておりませんが、日本の福岡の滞在生活をこの施設で楽しく快適に過ごしていただけている様です。

Photo:Kenta Kawasaki/PHOTO Gauche