WORKS

西中洲 楽久虎

2016.6

韓国風だった焼肉店内の、エントランスホール・カウンター席・トイレを和風に改修いたしました。それに伴い店名も「博多 虎の穴」から「西中洲 楽久虎」に改名。エントランスホール壁やサービスカウンターは全て桧突板にて製作。カウンター腰には和紙ワーロンと格子をあしらい、内部に間接照明を仕込んで、天井からの照射を極力避け、そこからのみ洩れる光により高級感を演出いたしました。カウンター席はVIP感をもたせたいという店主の要望から、5枚立のガラス引戸を設けて他と空間を分け、日本古来の組亀甲柄と、今回店名改名に伴い新たにデザインした紋をガラスにエッチング加工を施しました。カウンター席は他席と差別化し、料理内容も特別な肉懐石をご提供されるということから、カウンターテーブル天板に、表面強度の高い弾性モルタルMORTEXを採用、黒の粗左官仕上により、白磁の器とそこに盛られた肉の赤みをより綺麗に映えさせる計画としました。カウンターチェアは背に博多織を仕込んだ特注品。様々な素材の細部に日本らしさを施し、洗練された肉懐石料理を堪能いただけるような空間となっております。

福岡県福岡市中央区西中洲3-26 アスコットテラス1F
http://www.rakutora.jp
photo:Kenji Masunaga/MASPHOTO